マイナー・モデルを調査 スコダ・イエティってそもそも何? 2.0ℓディーゼルを試乗
公開 : 2017.03.28 13:15 更新 : 2017.05.29 18:39
わたしたちの知らないクルマは、たくさんあります。先入観をもっていては、見えないことも多い。スコダ・イエティは、そう感じさせてくれました。視線を世界へ。
■どんなクルマ?
はじめに言っておこう 技術的な話は一切ない
クルマの原稿を書いていて、この上なく好きなのは新型車の技術解説だ。
エンジニアたちが、車両重量をたった3g削るためにいかなる努力をして、サスペンションの味わいを高めたか、だとか、CADとのにらめっこをいかに長時間続けて、完璧なピストンのスワール効果を追求したか、といった話を聞くのはたまらなく楽しい。
そんなストーリーを書き起こした原稿を、クルマ好きの読者諸兄はきっと楽しんでくれていることだろう。
ただ、期待してくれている方々には、先にお伝えしておかなければならない悲しいお知らせがある。今回、テクニカルな話は一切ない。
取り上げるクルマはスコダ・イエティ・ドライブ。そこには魅惑的な新素材も、エンジンの燃焼効率を高める新技術も、追加されたりはしていない。
新たに追加されたのは、いくつかの装備品だけだ。
異なるのは装備 用意される3グレード
このドライブという仕様には、上から順に以下の3タイプがある。
・SE L
・SEドライブ
・SE(標準)
SEドライブではナビゲーション・システムやデジタル・ラジオ、前席とフロント・ウインドウのヒーター、自動格納式ドアミラー、専用品の17インチ「マッターホルン」アルミ・ホイール、新たなパターンのシート表皮といったところ。SEではリアのみのパーキング・センサーが、フロントにも装備されている。
SE Lでは、それらのうちシートがレザーになり、17インチのホイールが「オリガミ」と銘打ったデザインに変更。加えて、バイ・キセノン・ヘッドライトとシルバーのルーフレールが備えられる。
■どんな感じ?
エンジンは3種 ほかの部分は共通
エンジンのバリエーションは3種。
・1.2ℓターボ・ガソリン(110ps)
・2.0ℓターボ・ディーゼル(110ps)
・2.0ℓターボ・ディーゼル(150ps)
今回のクルマは150ps仕様のディーゼルで、6速MTと4WDが組み合わされる。
同じドライブトレインを積むイエティの他グレードと、メカニズム的には何ら変わりはない。であるからして、走りにも変化はない。いいところも悪いところもあり、しかし総じていい方が優勢だ。