マイナー・モデルを調査 スコダ・イエティってそもそも何? 2.0ℓディーゼルを試乗
公開 : 2017.03.28 13:15 更新 : 2017.05.29 18:39
エンジン音はうるさい? 操舵は? ギアの操作感は?
エンジンを始動し、それが発するノイズを聞く限り、これがあの静かなフォルクスワーゲン製TDIモデルと同じユニットを積んでいるとは信じがたい。
コールド・スタートではきめが粗く、ガラガラいうノイズが耳につく。温まるにつれてスムースさは増していくが、水温計が90℃を指すに至っても素晴らしいと言えるレベルには遠い。
しかしイエティは2009年登場で、いまや前世代のクルマだ。最新世代のモデルに見劣りする部分は、あって当然だとも言える。
0-100km/h加速タイムは9秒をわずかに超えるのだが、エンジンのフィールはパワフル。1750〜3000rpmで発生する34.7kg-mのトルクは、どのギアでも期待通りの加速をもたらしてくれる。
そして、シフト・チェンジも苦ではない。他のイエティ同様、操作は軽く、クラッチの断続が明確なので、飛ばしているときはもちろん、都市部でのノロノロ運転でさえ楽しみを見出せる。
使い勝手はどうだろう?
視界は極めて良好。SUV系モデルとしては細いAピラーや箱形のリア・セクション、大きなウインドウが見切りの良さを生み、前後パーキング・センサーの効果もあって駐車はストレス・フリーだ。
より背の高いSUVと比べれば、扱いやすい。そして、登場時には極めてスポーティなSUVでもあったが、セアト・アテカのようなライバルが台頭してきた現在でさえ、その印象は色褪せない。
ステアリングは精確で、グリップは強力。多くのSUVよりロールが少ないのもいい。ボディ・コントロールがタイトなぶん、荒れた舗装などでは荒れた路面では不安定になることもあるが、速度域が上がるほどにスムーズさを増していく。