レンジローバー・ヴォーグがマイナー・チェンジ 3.0ℓディーゼルには意外な敵が待っていた

公開 : 2017.03.29 16:45  更新 : 2017.05.29 19:18

マイナー・チェンジしたレンジローバー・ヴォーグ。相変わらず「SUVのトップ・クラス」という立ち位置は譲らないようですが、どうやら意外な敵がいたようです。

■どんなクルマ?

今回は5つ星なるか?

正直なところ、レンジローバーに不満なところはみつからない。

完成したラグジュアリーSUVであり、国や大陸を越えた長距離移動を快適で贅沢な室内空間で過ごすことに高価な代償を払ってもいいという向きには、他の選択肢は考えられないだろう。

疑いの余地はなく、求めることを叶えてくれるクルマ。しかも、それを意図して造られているのだから。

とはいえ、これまでのモデルは標準的な合否判定においてわれわれの5つ星を得るには至っていない。

市場には、安くて大きい豪華なSUVが数々登場しているし、メルセデス・ベンツSクラスBMW 7シリーズ、そしてアウディA8等のラグジュアリー・サルーンといった競争相手の台頭もその理由のひとつである。

装備でひとを魅了する思惑

さて、レンジローバーのラインナップに施される毎年恒例のアップデートには、今年も魅力的な項目が含まれ、ドライバーを補助する機能が満載である。

例えば「インテリジェント・スピード・リミッター」は、あらかじめ設定された速度に到達すると自動的に速度を緩めることができる。

また「ドライバー・アテンション・モニター」は、予期せず車線を離れてしまった場合、操舵を制御してもとの車線に戻してくれる。

今回試乗するのは、中位モデルであるヴォーグSE仕様。TDV6ディーゼルを載せる。

価格は£83,750(1,154万円)以上であるが、ここで驚いてはいけない。

オートマティック・サンルーフ、21インチ・ホイール、パーク・アシスタンス、ヘッドアップ・ディスプレイ、サラウンド・ビュー・カメラ、そして電動牽引フック等、延々と続く多彩なオプション装備を積み上げた結果、テスト車はなんと驚きの£97,565(1,348万円)に達している。

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