ホンダ・シビック メーカーとユーザーの期待に応えられるか? 1.0ℓ3気筒を試乗
公開 : 2017.03.30 12:00 更新 : 2017.05.29 19:09
■どんな感じ?
パワーは不足なし 振動にやや不満
このクラスでは最大級のボディ・サイズを持つ新型シビックに積まれた小排気量の3気筒ターボは、129ps/20.5kg-mを発生し、必要十分な加速を実現する。
それなりのペースで走るのなら、6速MTを忙しなく操作する必要があるが、ストロークが短く、なめらかなレバーの動きはシフト・チェンジを楽しいものにしてくれる。
エンジンに鞭を入れると、3気筒特有の響きが伝わってくるが、一定速で巡航するような場合には気にならないほど静かになる。
しかし、低回転で市街地を走ると、ペダルやステアリング・ホイールから小さいバイブレーションが感じられる。
だが、走りは上々。
操舵の反応とサスは好印象
ステアリングはダイレクトで、意のままに操舵でき、重さも理想的。ボディ・コントロールとレベルの高いグリップのコンビネーションも素晴らしい。
それらは新設計のリア・サスペンションと、幅広く、長く、低いプラットフォームによるところが大きい。車両重量は1348kgと軽くはないが、よほどうねった道でもなければ、見事に安定している。
EXグレードには、アダプティブ・サスペンションが標準装備される。コンフォート・モードに入れておけば、路面状況にかかわらず柔軟に対応し、突然の入力や路面不整にもほとんど動揺しない。
ダイナミック・モードでは乗り心地が硬くなるが、そわついたり神経質になったりすることはない。安定しているため、さらに飛ばしてシャシーの限界を試したい気分になる。
しかし、そこで気づいたこともある。