マセラティのエンジン・サウンドとスタラディヴァリウスに共通点
2012.12.20
マセラティ ジャパンは、マセラティ・モデルのエンジン音に関する科学的な分析を初めて実施した。その結果、マセラティのエンジン加速音とヴァイオリンの名器として知られる“ストラディヴァリウス”の演奏音とに主観、客観、物理評価において共通点があることが明らかになったという。
この分析のきっかけとなったのは、工業製品音の研究・デザインを手がけるサウンドデザインラボ合同会社と中央大学理工学部 音響システム研究室が共同で実施した「エンジン音快適化プロジェクト」の「エンジン音と弦楽器の音には共通点が多い」という調査結果だったという。マセラティ ジャパンでは、これまで感覚的にだけ捉えられていたマセラティのエンジンサウンドの魅力の秘密を解明するため、さらに詳細な実験を両者に依頼した。
その結果、加速音とヴァイオリンを含む5種類の管弦楽器について、聴音時の印象を調べる「音響心理実験(主観評価)」、ストレス負荷と脳活性の変化を調べる「生体情報計測実験(客観評価)」、「周波数分析(物理評価)」が行われた結果、マセラティの加速音とストラディヴァリウスの演奏音には、以下3つの共通点があることがわかったという。
◆迫力があり、創造力をかき立てる。(主観評価)
◆脳を活性化させる効果がある。(客観評価)
◆音響特性として、明瞭な整数次倍音がある。(物理評価)
マセラティ ジャパンは、今回のエビデンスを広く知ってもらうために、専用サイト「Sensory Driving Project」(URL:http://www.maseratisensory.jp)を開設している。このサイトでは、マセラティ・エンジン音とストラディヴァリウスの音色の聴き比べもできる。