ルノー製ディーゼルを載せる日産マイクラ ガソリン優位の理由を探る
公開 : 2017.04.03 11:30 更新 : 2021.03.19 11:28
まことに評判がいい日産マイクラ。しかしガソリン版と比べてディーゼルは、そうはいかなかったようです。原因を探っていきましょう。
■どんなクルマ?
先代の悪評を払拭 デミオやポロに勝負
近年、競争が苛酷な小型車クラスにおいて、先代の日産マイクラは完全に出遅れていた。
乗り心地もハンドリングも芳しくなく、インテリアの質感は言うに及ばずであった。
加えて、ずんぐりしたその様は、誰に勧めるにもためらってしまった。
幸運にも、日産は宿題をきちんとこなし、今回のモデルチェンジで至極まともな仕事をしてきた。
マンガのようだったエクステリアのデザインは、シャープなライン主体の構成に改められ、インテリアにはやわらかな触り心地のプラスチック部品を多用。魅力的なトリムを導入している。
車体はワイド&ローの基調を強め、これは運動性の向上にも一役買っている。ベンチマークは、フォルクスワーゲン・ポロ、マツダ・デミオ、そしてわれわれのお気に入りのフォード・フィエスタである。
われわれは既にターボ付きのガソリン車をイギリスで試乗しているが、1.5ℓディーゼルdCiを試乗するのはこれが初めて。
いまのところ、発売中のマイクラで一番速いのがこのクルマなのだが、乗って楽しいかどうかを、AUTOCARはすごく気にしている。