ルノー製ディーゼルを載せる日産マイクラ ガソリン優位の理由を探る

公開 : 2017.04.03 11:30  更新 : 2021.03.19 11:28

■どんな感じ?

ディーゼル、ベストではないが優秀

ベストといわれるディーゼルの小型を例にとっても、決して洗練されたクルマとは言い難い。しかし、マイクラdCiはそのカテゴリーのなかで、最も静粛性に優れたクルマである。

ルノーから供給されるエンジンに火を入れると、ステアリングを通じて微かな振動が伝わってくる。アイドリング中に特に明確になり、アクセルを踏むと更に顕著になる。

しかし、速度をあげて巡航すると、ノイズや振動はあまり気にならなくなる。標準で装備される防音ガラスの恩恵もそれなりにあるだろう。

90psを誇るディーゼル・ユニットは、特に俊足というわけではないが、低回転から力強く車体を引っ張り、高速道路のスピード域においても十分にきびきびとした印象だ。

ハイ・ギアードであるため、一般的な感覚からすると常に1速上のギアで走っているように感じられるが、これは燃費を向上させるための秘訣である。

トリップ・コンピューターによると、試乗中の燃費は17.7km/ℓであった。これは、特に何かを意識することなく達成できた数字である。

お気づきとは思うが、ターボと比較して600cc大きくなったエンジンは、鼻先の重量を増加させている。

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