VWゴルフVIIがマイナーチェンジ 新型を前にそれでも「模範解答」か 1.0 TSIを試す

公開 : 2017.04.04 12:00  更新 : 2017.05.29 18:56

乗り心地、ハンドリングは言うことなし

乗り心地も快適だ。このエンジンに組み合わせられるリア・サスペンションは、低コストのトーションビームで、高出力モデルが採用するデキのいいマルチリンクではないのだが、それでも快適性はクラス・トップ・レベル。舗装の不十分な道でさえ、バランスに優れ落ち着いた身のこなしを披露してくれる。

ステアリングが、これまたスイートだ。プログレッシブなギア比と直進時の適度な重さは、ロックまで切り込んでいっても一定を保つ。

リム越しのインフォメーションに富むというわけではないが、ピンポイントを狙える正確さがあり、自信を持ってコーナーに飛び込める。

室内環境はどうか? インフォテインメントは?

前後席とも広々としたスペースがあり、荷室容量も家族での買い物に十分。また、高速道路を走る速度域にあってさえ、外からの音や衝撃に悩まされることはない。

インテリアは面白味に欠けるという意見もあるが、その組み付け精度や仕上げにケチをつけることはできないだろう。

質感をさらに高めているのが、スマートなデザインの8.0インチ・タッチパネル式ガラス・ディスプレイだ。

ベーシックなSグレードでも標準装備されるが、今回の試乗車では車名の通りナビゲーション・システムが組み込まれている。

鮮明さは、これまでのものよりはっきりわかるほど進歩している。メニューは馴染みのあるものだが、メカニズムが強化され、操作への反応が速くなっている。

ただし、先述したジェスチャー・コントロールは、9.2インチ・ディスプレイを備えるオプションでないと付いていない。

ゴルフでは初設定となるデジタル・ディスプレイ式計器盤は、12.3インチのディスプレイを使用。そこにはナビゲーション情報を投影することも可能なので、ドライバーの視線移動を抑えることができる。

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