4気筒ガソリン・エンジン搭載のメルセデス・ベンツ「E300」は買いじゃない その理由は?
公開 : 2017.04.04 20:00 更新 : 2017.05.13 12:48
ただし、よいところも
4気筒ターボ・エンジンを批判しすぎるのも酷である。なぜなら、1685kgもあるE300の車体を、6.4秒で100km/hまで加速させることができるのだ。
スポーツ・プラスを選択すれば、レスポンスは鋭くなり、シフトは滑らかさを増す。そしてラグジュアリーのそれに徹するシャシーも締まる。
テスト車に装着されていた、オプションのエア・サスペンションと19インチ・ホイールは、道の悪い田舎道で効果的な働きをするが、一方で車体のロールを著しく助長するが、スポーツ・プラスを選択することで、即座に収束し落ち着きを取り戻すのもよい。
しかし、街乗り、長距離巡航のどちらにおいても、コンフォートこそが、このクルマで選択すべきモードだ。
電動パワー・ステアリングの操舵感はより自然であり、サスペンションの許容量は相当な水準であり、トランスミッションに至っては変速を感じ取ることも難しい。
ただ、以前テストしたメルセデスの他のエア・サスペンション搭載車にもみられたが、改善はしているものの、挙動の急変が想像したよりも顕著だったことが、ひとつ悔やまれる。