AMG GTロードスターはメーカー内外に敵多し F-タイプや911を以上に買う理由はあるか
公開 : 2017.04.05 23:50 更新 : 2017.05.23 16:30
■どんな感じ?
数値はあまり魅力的ではない
重量が1595kgあり、パワー・ウエイト・レシオが252psのGTロードスターは0-100km/hを4.0秒で駆け抜け、最高速は302km/hに達する。これはGTクーペとほとんど変らない。ちなみに、ジャガーF-タイプSVRコンバーチブルは、0-100km/hを3.7秒で駆け抜け、最高速は313km/hに達する。
つまり、同門で比べても、目を見張るような差はない。他メーカーと比べても、あからさまに優っているとはいえないのである。
ただし数値以外の魅力は多くある。
エンジン/トランスミッションの印象に不足なし
まずはエンジンから。低回転域の柔軟性は一言でいって素晴らしい。溢れるトルクとアクセル・レスポンスにうっとりするし、コンフォート・モード時の低回転での扱いやすさも特筆すべきポイントだ。
スポーツ・プラス・モードは、もっとよい。アクセル・レスポンスはあくまで鋭く、持てる能力を解き放つ時にターボ・ラグの影はない。2000rpmくらいからリミッターの効く7000rpmまでパワー感はグングンと増し、デリバリーはとてもリニアなのだ。
そんな素晴らしいエンジンを後方で支えているのが、電光石火のトランスミッションだ。
GTクーペで導入されたこのゲトラグ製のトランスミッションは、変速、なめらかさともに磨きが掛かり、特にマニュアル・モードを選択した時の高回転域の改善が顕著だ。
オプションのAMGパフォーマンス・エグゾースト・システムもドラマに華を添える。