アウディA5カブリオレは「そつのない」4座オープン 2.0 TDIはクーペよりもオープン推し
公開 : 2017.04.06 11:00 更新 : 2017.05.29 18:13
■どんな感じ?
いい意味で先代とそっくり
先代モデルとそっくりだ。造りがよく、上々のルックスと円熟した走りを備えている。
こと走りに関しては、エンジンによるところが大きい。アイドリングでは穏やかながら軋るようなノイズを発するものの、走り出せばすぐさまスムーズさを発揮し、静かでよくしつけられていることがわかる。
オープンカーに乗りたいけれど、いたずらに気分を高揚させたくないといった向きには、ふさわしいパワー・ユニットだ。
軽量化とデュアル・クラッチATの採用は間違いなく、なめらかな走りに貢献している。1690kgと決して軽いクルマではないが、それでも先代より55kg削減されており、1750rpmで40.8kg-mに到達するトルクは運転を容易にしてくれる。さらに、その美味しい領域をキープするのも、このギアボックスならばイージーだ。
0-100km/h加速は8.3秒とややじれったいが、急加速時にもディーゼルのノイズは気にならず、ドライブトレインやシャシーにも、無理をしているような印象はない。
このFFのカブリオレはハンドリング面に目新しさはなく、卓越したスポーティさは味わえないが、使い勝手や日常遣いレベルでの敏捷さが限定されるものではない。なんなら「クワトロでなくてもいいかも」とさえ思えてくる。