スコダ・コディアックはディスカバリー・スポーツ狙い だが実際は… 2.0 TSIに試乗

公開 : 2017.04.07 18:00  更新 : 2017.05.29 18:39

スポーツ走行を避けるべき理由は?

まず、オプションで装着できる、アダプティブ・ダンパーは路面が悪くなると、行儀も悪くなる。突き上げによる振動を緩和するのは間違いないが、今度は、路面のうねりに足を取られてしまう。

はっきり言って、ノーマル・ダンパーのほうがいい。

もっと言ってしまえば、コディアックのドライビング・モードを適切に選べば(乗り手の趣向に応じて個々の調整が可能)、このクルマは、なかなかよい走りをみせるが、それ以上でも以下でもない。

SUVならば気になる車内空間

車内空間に関しては、コディアックとランド・ローバー・ディスカバリー・スポーツはいい勝負をしている。

コディアックの最後尾のシートをフロアに畳むと、そこにはソレントと同等、そしてディスカバリー・スポーツ以上のラゲッジ・スペースが出現する。

もちろん、スコダの「Simply Clever」の精神は車内の至る所に貫かれており、数々の気の利いた収納スペースを発見することができる。

■「買い」か?

2.0ℓガソリンよりも1.4ℓが優勢

仮に買うならば、1.4ℓのガソリン・ユニットか2.0ℓのガソリン・ユニットのどちらかで迷うはずだ。

というのも、1.4ℓのTSIユニット(150ps)でさえ十分にパワフルで、1800kgの車重を感じさせないのである。

一方、装備は充実している。ファミリーSUVとしては、好印象をいだける領域にある。

たとえばランドローバー・ディスカバリー・スポーツが備えるダイナミック性と走破性には欠けるのだが、運転を楽しむのではなく、実用性と費用対効果を追求する向きならば、試乗してみることをおすすめする。


スコダ・コディアック2.0 TSI 4×4 180 DSG SE L

価格 £30,410(419万円)
最高速度 204km/h
0-100km/h加速 8.2秒
燃費 13.5km/ℓ
CO2排出量 170g/km
乾燥重量 1840kg
エンジン 直列4気筒1984ccターボ
最高出力 181ps/3900-6000rpm
最大トルク 32.6kg-m/1400-3940rpm
ギアボックス 7速デュアル・クラッチ

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