アリエル・ノマドの作り方 ファクトリーで探る、好調の理由
公開 : 2017.04.08 07:00 更新 : 2017.06.01 00:24
小さなメーカー、存続の秘訣は? 工場はどうなっている?
同業他社がなくなっていくさなか、アリエルがここまでやってこられた秘訣はなんだろうかと問いかけてみた。
「そんなもの、ありませんよ。シンプルに考え、細部までこだわるだけです」とシルバート。
サマセットにある工場を訪れると、巨大な生産ラインもたくさんのクルマも存在せず、こぢんまりとした部屋があって、アトムやエース・モーターサイクルが場所を占有しているだけだ。
「何人かが同時にクルマを組み立てるには、適したスペースとは言えませんね。毎日クオリティと作業スピードとの格闘なので、あなたがここで働くとしたらそれに苦しめられるかもしれませんね」と制作担当は笑う。
工場には6人の作り手がいて、それぞれがニーズに対応した作業にプライドを持ちながら仕事をしている。
しかし新車開発というのはクオリティや信頼性を発売前に証明する必要が出てくる。
「どのクルマを作るにも、まずは2年デザインに費やし、さらに2年開発につぎ込みます。そして部品供給をどう選択するかが鍵となります」とシルバートは語る。
「もちろん車両開発には弊社だけではなく、様々な部品メーカーも関係していて、その数は80〜100ほどあります。大きな会社でいうと、ホンダですね。2.4ℓエンジンを供給してもらっています」