ランドローバー・ディフェンダーのチューナー「JEモーターワークス」に聞く 何を目指す? 高騰はつづく?
公開 : 2017.04.08 16:00 更新 : 2018.01.16 13:49
もともとはただの愛好家?
ダグラスはJEモーターワークスがどのような変遷を辿って、SUVチューニング、モディファイの世界で名を馳せてきたのかを教えてくれた。
そして彼は最近の熱狂的なディフェンダーのブームについても触れた。
そもそもダグラスは先代のジョンの才能に惚れたうちのひとり。そして熱狂的なクルマ愛好家のひとりでもある。彼のエンジニア人生のなかで最初に仕事は、ジャガーとモーガン向けのレーシング・エンジンの製作。
これが現在でも根幹をなすこととなる。そして彼は1987年にJEモーターワークスの姉妹会社であるITGを経たのち、1990年代初頭にはJEモーターワークスの指揮を執るようになった。
「90年代後半、前代表が退職するにあたり、わたしが後任となりました。つねづね面白いことをやりたかったので、ただのエンジニアという立場より楽しいことができる、そう思いました」とダグラス。
2000年代半ば、ディスカバリーへのECUチューンが好評となっていたため、JEモーターワークスの仕事のほとんどが、ディフェンダー中心のものとなった。
「弊社にも多く入庫するL322型のディフェンダーはレンジローバーとしては出来がよく、ただ、チューニングを施すにはむずかしい車両でもあります」
「TD5のECUチューンも多かったです。しかし最近ではもっと大がかりなサスペンション、ブレーキのアップグレードから、ギアボックスの換装などの依頼も増えてきました。彼らの多くが、2,000万円オーバーの、475psを発生する4.7ℓV8を搭載した弊社のディフェンダーを参考にしてご依頼を頂いております。