日産の元デザイナー、中村史郎に聞く 次期Z、GT-R、NISMOの未来などはどうなる?
公開 : 2017.04.09 06:00 更新 : 2021.03.05 18:51
3月25日に「中村史郎が日産のデザイナーを退職 英国編集部、最後のインタビュー」を公開しましたが、幸運にもインタビューをする機会を再び得ました。次期ZやGT-R、またNISMOの未来などを英国編集部が聞き、じっくりと語っていただきました。
中村史郎の引退劇をまずはおさらい
GT-R、デュアリス、350Z、ジューク、リーフ、そしてキューブのデザインを手がけた、日産のチーフ・デザイナー、中村史郎は、17年間務めた日産自動車をこの3月に退任した。
中村史郎が退任し、あらたなデザイン・トップとして、インフィニティのチーフ・デザイナーを務めたアルフォンソ・アルベイザが就任。アルベイザの後任には、BMWの元デザイン責任者であるカリム・ハビブが就任する。
中村史郎(66歳)は、カルロス・ゴーン日産自動車社長(当時)からデザイン部に引き抜かれ、同社のリバイバル・プランの中心的人物となった。その後、日産自動車は、破綻の危機から奇跡的な回復をみせた。
その原動力は、クロスオーバー・ブームの火付け役となったデュアリスを含む同社ラインアップの販売台数の急回復であった。最近では、廉価モデルを展開するダットサン・ブランドから高級車ブランドのインフィニティまで、幅広いプロジェクトを監修していた。
われわれはジュネーブ・モーターショーで中村史郎とインタビューの場を持った。彼はこの場で後任者へ引き継ぎをおこなった、進行中の多くのプロジェクトの内容を明かしてくれた。