メルセデス・ベンツGLA200d、2017年版もアウディQ3/BMW X1に勝てていない?

公開 : 2017.04.12 16:00  更新 : 2017.05.13 12:48

■どんな感じ?

乗り心地、あれ……

英国で販売されるGLAは30mm車高を上げることができるサスペンションが組みあわせられるが(AMGのスポーツ仕様を採用するGLA45を除く)、ブダペストでテスト用に用意されたクルマのどれにもそれは装備されていなかった。

代わりに£595(8万円)の調整機能付きダンパーが付いていたが、それらはAMGラインにのみ装着が可能だ。

というわけで、テスト車の200dの乗り味は、あまり実用的ではなかった調整機能付きダンパーが付いた旧モデルとの比較であまり変わったところはない。

コンフォート・モードで悪路を乗り越えた時に、安定性を欠く。スポーツ・モードを選択することで、これは幾分軽減されるが、逆に乗り心地が犠牲になる。

コンフォート・モードでは、ステアリングの操舵力が極めて軽く、スポーツ・モードでは、逆に重すぎる。どちらのモードでもドライバーへのフィードバックは乏しい。

一方、縦のグリップは高い水準にあり、4MATICと呼ばれる4輪駆動システムは雨天でも良好なトラクションを確保している。

しかし、積極的な旋回性能をみせることはなく、カーブでは面白味のないキャラクターが見え隠れする。しかし、英国仕様のクルマに乗るまでは最終的な評価は下さないでおこう。それまでに改善される可能性もあるからだ。

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