メルセデス・ベンツGLA200d、2017年版もアウディQ3/BMW X1に勝てていない?
公開 : 2017.04.12 16:00 更新 : 2017.05.13 12:48
2.1ℓディーゼル・エンジンはどうだろう?
2.1ℓディーゼル・エンジンは、特筆するほど速くはないが、燃費と1500rpm以下から始まる広い定用域を考えると「ほどよさ」が売りである。7速トランスミッションとの相性もいい。
しかし、高回転域での騒音と振動は、この速度域では風切音と走行音も伴うこともあって、不快である。
内装はよくなったが、ライバル未満
クローム・トリムを導入するなどして、メルセデス・ベンツはGLAのインテリアの改善を図ったが、その品質はQ3のそれと同水準とは言い難い。
たしかにインテリアは目を引くものとなったが、広く使われるプラスティック製の部品が全体的な雰囲気をQ3よりも安っぽくしている。
しかし、エントリー・レベルにあたるSEグレードでは7.0インチ、それ以上のグレードでは8.0インチのカラー・インフォテインメント・システムに、死角はない。
グラフィックがシャープなうえ、シンプルなメニュー構成で、感覚的に操作できるApple CarPlay/Android Autoにも対応している。
つづいて収容力について。GLAの外寸は不変であり、それはライバルと比較して居住空間の欠如を意味する。大人がQ3とX1、どちらの後部座席に乗っても、十分な膝のスペースがあるが、GLAのリア・シートには賢く使えるスライドやリクライニング機能がない。
トランク・スペースの開口部は狭いが収容能力はそれなりに高い。