ミドル・セダン決定戦:前編 ―― BMW 5シリーズ vs メルセデス・ベンツEクラス vs ジャガーXF
公開 : 2017.04.15 10:00 更新 : 2017.05.29 18:37
インテリアにみる3台の「良し悪し」
£775(11万円)相当の白いナッパ・レザーで覆われた7シリーズ由来のキャビンは、これから悪天候の中を4時間も走る気の重さを和らげてくれた。
広さはあるがだだっ広いというわけではなく、ほかより洗練度に欠けるがハンサムで、計器盤こそデジタルだが、あるべきところはアナログなまま残されている。
ほかの2台と異なり、室温とボリュームはノブをひねって調整でき、おなじみの位置に屹立したレバーで変速できるのだ。
E350dには、£3,895(53万円)のプレミアム・パックが備わり、深みのある光沢と創造的なビジュアルが楽しめる。
しかし、走行モードの選択スイッチが、センター・コンソールのドライバーから遠い側にあるというのも愚の骨頂だ。
一方のジャガーは、すべてをタッチパネルで行う主義に固執している。おかげで、ロータリー式ATセレクターという興味深いギミックを設置するスペースが生まれたわけだが、とっさにおこなうような操作はしづらく、必要なメニューを呼び出すためには十分な学習が求められる。