text & photo:Yasuhiro Ohto(大音安弘)
富士スピードウェイで第6回目となる「ジャパン ロータス デイ2017」が開催された。昨年はコースの一部が水没するほどの激しい雨に見舞われただけに、天候が心配されていたものの、結果的には一日を通して風も穏やかな過ごしやすいイベント日和であった。
今年は、事前エントリーだけで492台のロータスやケータハムが参加を表明。当日券もあったことから、全国からエリーゼを中心に500台を超えるクルマが集結。メイン会場となったAパドックには、早朝より彩り豊かなマシンが続々と集結した。
ロータス・ファンの楽しみのひとつである「ヒストリック・ミュージアム」には、レーシング・モデルからなじみ深いスポーツカーまで30台弱を展示。その中でも、人気の高いエランやヨーロッパなどは、仕様が異なる複数台が並んでおり、時代によるモデルの進化を見ることもできた。午後には、ミュージアム・モデルによるデモランも実施され、観客たちは、その雄姿とロータス・サウンドに酔いしれた。ただ今年は、往年のF1モデルの展示やデモ走行がなかったことが、少々残念に感じられた。
ステージでは、現役レーサーによるトークショーやじゃんけん大会などを開催。司会は、昨年同様にモータージャーナリストの飯田裕子さんが担当し、大いに盛りあげてくれた。最も人気が高かったのは、サーキット・タクシーの抽選会。プロドライバーの助手席で、最新ロータス・モデルの本コースでの全開走行を楽しめる毎年恒例の人気企画である。子供も大人も関係ない平等な抽選で行われ、すべては運次第なため、見事に当選したファンは、その興奮を隠せなかった様子だ。同乗体験用の試乗車は、エリーゼやエキシージだけでなく、限定モデルの3イレブンも含まれていた。特に3イレブンは、ウィンドー・スクリーンもなく、性能面でも最もレースカーに近い存在だけに、サーキット走行はかなり刺激的だったようだ。
本コースでは、サーキット走行会に加え、ロータス・カップや111カップ、エリーゼ・スーパー・テックの3つのシリーズのレース初戦が実施された。レースの参戦者たちは、腕の立つロータス遣いばかりのため、緊迫の接戦の展開に。手に汗握る展開に、観客たちは手に汗を握りながら、レース観戦を楽しんだ。
イベント最後は、毎年恒例のパレードランとホームストレートでの記念撮影を実施。また来年この場での再会を誓い、それぞれの帰路へとついた。
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激しい雨に見舞われた昨年とは異なり、雲が多いものの全体的には穏やかな過ごしやすい天候となった。
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ステージを盛り上げてくれたのは、今年も司会を担当するモータージャーナリストの飯田裕子さん。
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イベント運営に奮闘してくれるロータス広報の谷田 恵美さん。すっかりロータス・ファンにもおなじみの存在だ。
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サーキット・タクシーの抽選会。毎年、ちびっこから大人まで楽しみにしている人気のコンテンツだ。
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レーサーによるサーキット走行が助手席で楽しめるだけに、抽選は長蛇の列に……。でも全ては運次第。
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レースの表彰式。当日は、LOTUS CUP JAPAN、111CUP、ELISE SUPER TECの初戦が開催された。
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トークライブには、加藤 寛規選手と中山 友貴選手の二人のプロレーサーが参加。熱いロータス談義に……。
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パーツからグッズまでロータス商品が充実していたACマインズのブース。オリジナルのバスも雰囲気たっぷり。
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難問が続出したカルトクイズ。しかし、ロータスを愛するファンにとっては朝飯前だった様子だ。
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ミニカーやウェアなど様々なグッズを揃えたロータス公式ブース。その中でもイベント限定グッズが大人気。
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愛車で本コースを周回できるサーキット・エクスペリエンス。先導車付きだから、気軽に走行を楽しめる。
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見事、試乗権を手にした参加者たちは、プロによるロータスの刺激的な走りを体感。皆、大興奮していた。
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初期のセブンを彷彿させる限定車セブン・スピリット。本国とEUでは大人気となり、既に完売の希少車だ。
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全世界限定311台の3-ELEVENのロード仕様を展示。日本でのデリバリーは、今秋となる予定。
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ロータスの歴史が凝縮されたヒストリック・ミュージアム。同型車の仕様違いなどもあり、とても興味深かった。
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オーナー同士の交流もこのイベントの魅力。パドックのあちらこちらで、ロータス談義の花が咲いていた。
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なんと若葉マークを付けたエリーゼを発見! オーナーのロータスへの熱い想いが伝わってくるようだ。
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最新ロータスの体験試乗会も実施。エリーゼ、エキシージS、エヴォーラ400などが用意され人気を集めた。
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セブンは、ケータハムを中心に集結。日英のコラボが生んだ軽セブンの160の姿も複数台を発見。
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じっくりとサーキット走行が楽しめたロータス・クラブマン。エリーゼのフェイズ1の姿も多く見受けられた。
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エキシージが中心となるロータス・カップは、激しい上位争いが見られ、観客たちも手に汗を握り、応援していた。
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111CUPの2017シーズンが開幕。エリーゼを中心とした走行会だが、レース形式だけに白熱したバトルが見もの。
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ロータスの歴代の名車たちがサーキットを駆け抜けた「ヒストリック・ミュージアム・デモラン」。
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1969年型 ロータス59
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1964年型 ロータス31
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1967年型 ロータス51A
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1967年型 ロータス51A
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1969年型 ロータス59
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1970年型 ロータス69FF
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1994年型 ロータス・エスプリ
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1969年型 ロータス・スーパーセブン Sr3
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1957年型 ロータス・イレブン
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1966年型 ロータス・エランS-3
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1972年型 ロータス・エラン
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1971年型 ロータス・エラン・スプリント
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1964年型 ロータス・コルチナMk-1 タイプ28
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1990年型 ロータス・エラン
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1969年型 ロータス・ヨーロッパ
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1974年型 ロータス・ヨーロッパ
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1973年型 ロータス・ヨーロッパ
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1973年型 ロータス・ヨーロッパ・スペシャル
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1987年型 ロータス・エスプリS3ターボHC
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ロータス・エスプリ・ターボ
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ロータス・エラン
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ロータス・エラン