エマーソン・フィッティパルディに聞く スーパーカー・カンパニーのはじめ方 EF7開発秘話
公開 : 2017.04.16 18:00 更新 : 2017.06.01 00:23
エマーソン・フィッティパルディは、レースの世界で輝かしい功績を残し、今、スーパーカー・メーカーを興しました。どうすればスーパーカー・メーカーができあがるのか。聞いてみました。
エマーソン・フィッティパルディがスーパーカー・メーカーを作るまで
エマーソン・フィッティパルディはスーパーカーを作りたいと熱望していた。そんな彼に協力する人が集結し、このたび実現することとなった。
F1では2度の勝利、またインディの世界でも活躍したエマーソン・フィッティパルディは、あらたな野望に燃えていた。
物腰やわらかな70歳の彼が最初に作ることとなったスーパーカー。22年間レースの世界の最前線で活躍したのち、それを退いてからのことだった。
わたしはずっとスーパーカーを作ることを夢に見ていたし、また人生において、適切な時期、適切な人脈が揃ったと感じて行動に移しました。目標達成できましたね」と彼は穏やかに笑う。
ジュネーブ・モーターショーにてフィッティパルディの夢は着実に現実のものとなっていた。ヴェールを脱いだ「ピニンファリーナ・フィッティパルディEF7」は、2シーターで、4.8ℓ自然吸気V8は600psを発生。
製作はピニンファリーナで、フィッティパルディ・モータースより発売される。名前には自動車業界での旅立ちを願ったブラジリアン・ドリームが込められているそうだ。
フィッティパルディ・モータースは、25台のレース専用EF7を製作する。ただ、彼の周囲の人は未来的な技術や、より可能性を秘めたものを重要視しているのも事実。
プロジェクトはマイアミ(アメリカ)に本社を置く「ダキア・グローバル」という投資を行う会社が、バイオ燃料に興味を持ち始めたことから企画されたものである。
デザインと機関的な面はそれぞれピニンファリーナとドイツのレーシング・チーム、HWAがサポートしている。
「1年ほど前にこのプロジェクトを開始した際、ピニンファリーナへHWAを紹介しに行きました。彼らはお互いを気に入ってくれ、『イタリアのデザインでドイツの技術力をもって作るクルマだなんて最高だ』と言ってくれましたよ」