エマーソン・フィッティパルディに聞く スーパーカー・カンパニーのはじめ方 EF7開発秘話

公開 : 2017.04.16 18:00  更新 : 2017.06.01 00:23

EF7、意外な最大のウリとは?

EF7のポイントとなるのは、日常的にも使える楽しいクルマであるということ。ただ、日常的なクルマではなく、もちろんサーキットに持ち込めば最高に楽しめるクルマでもあるということだ。それだけ浮世離れしている面もある。

EF7は約250km/hで400〜500kgものダウンフォースを生み出すようなデザインがなされている。まぎれもないエアロダイナミクスのおかげで、コーナリングもオン・ザ・レール感覚だ。

フィッティパルディの長年のキャリアのなかで、そういったエアロダイナミクスが、つまりは安全にも繋がるということも開発の軸を成している。

ドライバーを包むキャビンは、当初よりも少しオーバーサイズ。ただしロールオーバーしたときでもクリアランスを稼ぐためにそうしてある。


どのドライバーにも対応できるようにシートはオーダー・メイド。シート・ポジションを任意で最適化する目的もある。

そしてフィッティパルディは目を輝かせながら搭載されるエンジンについて語った。

ドライサンプ化されたV8は、ピーク・パワーを9000rpmにて発生させる。フーグルの描いた図を見ると、それは往年のコスワースDFVスタイルだった。

このエンジンは1972年と74年にフィッティパルディを勝利へ導いたエンジンでもある。フーグルはエンジンを実用的な位置にマウントし、かつギアボックスの空間も確保、20インチのホイールをも収めることだって可能としているそうだ。

このクルマには、開発者それぞれの経験と思いが乗っている。フィッティパルディのショップがなくなってから20年が経過しようとしているが、新たなスタートを切るための役者は既に出揃っていた。

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