トヨタ・ヤリス(ヴィッツ)は実力派 ただ楽しいかどうかは別問題 1.5ℓを試乗
公開 : 2017.04.17 12:00 更新 : 2021.01.28 16:43
■どんな感じ?
数値上よくなったエンジン 印象は?
1.33ℓエンジンの後を継いだ1.5ℓエンジンのおかげで0-100km/hタイムは、0.8秒短縮している。
一方で、アトキンソン・サイクル(VVT-iEのEは、Electronic Variable Valve Timing=電動連続可変バルブタイミングのE)を採用して38.5%の熱効率を達成したという。
また、水冷エグゾースト・マニフォールドの採用で、燃費を12%改善している。
しかし、ターボ・エンジンを搭載するライバル達と比べると、古くて月並みの印象を拭えない。
111psの出力は魅力的であるが、それはかなりブン回した時に得られるため、シフト・チェンジとアクセルを踏む右足に我慢が必要になる。
しかも、中回転域に達した時でも無視できない量の雑音がキャビンに侵入してくるので、このクルマのエンジンに鞭を打つのは快適とはいえない。
とはいえ、高速道路合流の加速時や、山坂道で満を持して追い抜きを掛ける時に十分なパワーを提供してくれるのはたしか。
では、乗り心地はどうなっているのだろう。