R-デザインはボルボV90の中でも最も「買い」なモデルかも
公開 : 2017.04.18 17:40 更新 : 2017.05.29 19:07
強化された足まわり
R-デザインはT6 AWDがベースだから、エンジンはいうまでもなく2ℓ直4ターボ&スーパーチャージャー・ユニットを搭載、320psのパワーと400Nmのトルクを発生し、8段ATを介して4輪を駆動、1840kgの車重を走らせる。
パワートレインに関してはインスクリプションと共通だが、R-デザインらしさはシャシーに表現されている。90シリーズのサスペンションはフロントがコイルのダブルウィッシュボーン、リアがコンポジット・リーフ・スプリングによるマルチリンクだが、それが専用のスポーツ・サスペンションに変更されている。
具体的には、フロントのコイル・スプリングとリアのリーフス・プリングがノーマル比およそ50%プラスのバネ・レートを持つ強化型に変更され、ダンパーも変更、さらに前後のスタビライザーも強化型を装備。それに加えて、電動パワー・ステアリングもスポーツ・チューンされる。
インスクリプションのリアにはエア・サスペンションも選択可能だが、R-デザインはすべてリーフ・スプリングになるのも相違点のひとつ。一方、R-デザイン専用の20インチ・アロイホイールに履くのは、255/35R20サイズのピレリPゼロである。
■どんな感じ?
カーボン・トリムがスポーティさを強調
派手なようで落ち着いてもいる、微妙なブルー・メタリック系のボディのV90 R-デザイン。コクピットに収まると、標準装備のブラックのレザー張りバケット・シートが、身体をしっかりと包み込んで、そのキャラクターがスポーティ方向にあるのを実感させてくれる。
ダッシュボードの随所に黒いカーボン・トリムが目につくのもスポーティさを強調するが、いかにも北欧風のウッド・パネルも捨て難いものがあるので、できればオプションでそっちの選択も可能ならもっといいと思うが、それは無いものネダリというものだろう。