メルセデス・ベンツGLCにV6ディーゼルが追加 マカン、F-PACEより優れるか?

公開 : 2017.04.20 13:51  更新 : 2017.05.23 17:00

■どんな感じ?

快適性重視 よって楽しくはない

値は張るが、これまで乗ったGLCの中で最も熟成している。V6ディーゼルとエア・サスペンションの為せる業である。

3.0ℓのエンジンは、1600rpmほどで太いトルクを発生し、さらに標準搭載の9速ATが効果的に機能することで、走行中のフレキシビリティを発揮。

さらに、ホットハッチにも迫る0-100km/h加速=6.2秒も実現する。そして常に、最も洗練された部類のディーゼルであり続ける。

同時に、波長の長い減衰特性を持つエア・スプリングが、エンジンと完璧に協調。コンフォート・モードでは、高速域でもふんわりとした乗り心地で、市街地ではたいていのバンプを呑み込んでくれる。

ただし、スポーツ・モードで低速走行していると、鋭いくぼみや轍で瞬間的に不安定になることも書いておこう。

明らかに快適性に振られたセッティングなので、ハンドリングはクラス最高水準に達していない点はそれほど重視していないようだ。

駆動力の前後配分は220dの45:55ではなく、250d同様の31:69と後輪寄りだが、ステアリングのセットアップとバランスは、ポルシェ・マカンジャガーF-PACEのような、走りに熱中できるものではない。

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