お待たせしました 根強いファンの多いクロスカントリー・モデル、ボルボV90に追加
公開 : 2017.04.24 16:00 更新 : 2017.05.29 19:07
ボルボS90/V90シリーズの日本発表の時から既にカタログ・モデルとしてラインナップされていたV90クロスカントリー。いよいよその実車が日本市場にもたらされました。ボルボのショールームに訪れる人の多くは、このV90クロスカントリーに興味津々のようですが、その実力は如何に。
■どんなクルマ?
1997年のV70XCから続くラギッド・モデル
ワゴン・モデルをベースに、最低地上高をわずかに拡大することで、より高い機能性をカスタマーに提供する。ボルボがこのような新しいコンセプトで、クロスカントリーを意味する「XC」の名を掲げたモデルを、初めて市場へと投じたのは1997年のことだった。当時のV70のラインナップに誕生したXCは、ベースとなるV70がそもそも持つ多用途性を、さらに魅力的なものとするモデルとして、カスタマーから高い評価を受けた。ちなみにこの時点で、ボルボは自身のプロダクトにSUVをラインナップしていなかったが、XCの名は後にSUVシリーズへと継承され、そもそものXCたるワゴンベースのハイト系モデルには、改めて「クロスカントリー」の名が与えられたのである。
今回試乗したのは、ボルボの最新フラッグシップワゴン、V90のラインナップに新設定された、「V90クロスカントリー」。日本仕様はT5 AWDとT6 AWDのそれぞれに、モメンタムとサマムという2つのグレードが用意される合計4モデルのラインナップ。試乗車はT5 AWD サマムだった。
まずは簡単に、このモデルの成り立ちを解説しておこう。直接的な華やかさではなく、機能美というもので見る者の目を楽しませるスカンジナビアン・デザイン。基本となるV90のエクステリア・デザインは、まさにその象徴的な例ともいえるが、前後のスキッド・プレートやフェンダーなどの独自のディテール、そしてV90に対してプラス55㎜となる、210㎜の最低地上高を得たクロスカントリーのエクステリアは、さらに魅力的なフィニッシュだ。同じ最新のV90であっても、クロスカントリーをチョイスすれば、ライフ・スタイルはさらに楽しく、魅力的なものに変化するだろう。サイズやデザインから、SUVを手に入れることに躊躇していたカスタマーでも、このクロスカントリーならば抵抗はないだろう。