第2世代、2017年型ボルボXC60に助手席試乗 走りが楽しくなった!
公開 : 2017.04.27 07:00 更新 : 2017.05.29 19:07
新ダブル・ウィッシュボーン、もうひとつの効果
「ロールしているときに、車体のピッチングを防げるというメリットもあります。ダンパーのチューニングも楽になりました。ダンパー自体でボディをコントロールする必要がなくなりましたからね」
助手席に乗っていても、これまでのXC60より車体が粘るようになったことがわかる。タイトなコーナーでも、ステアリングの切れ角が小さく済んでいるようにも感じる。コーナーの侵入速度も、これまでより遥かに高まっている。
高速走行時のリアの「すわり」も、以前より良くなっている。ステアリングをグッと切ってみると、リアがスッとついてくるのもよい。
仮にジオメトリーがバランスを欠き、リアが思ったとおりの動きをしなければ、ステアリングを切った時に、体感としてグラついた感じになるのだけれど、まるでそんなことはない。
「僕の狙ったとおりにラインをトレースできるんですよ」とカールソンは誇らしげだ。
「こうやって、ほら、窪みに突っ込んでみても、ハンドルはほとんど取られませんね」と、内臓がキュッとなるようなスピードのなか、カールソンは余裕の笑みなのである。