レクサスLC500 477馬力の自然吸気V8モデル フラッグシップ・クーペの名に偽りなし?
公開 : 2017.04.28 17:00 更新 : 2017.05.29 19:23
公道に舞い降りたフラッグシップ・クーペ、「レクサスLC500」を吉田 匠さんがインプレッションします。7100回転で477psを発揮するV8自然吸気エンジンの走りに、どんな評価が下されるのでしょうか。
■どんなクルマ?
日本製クーペとして最大級のサイズ
レクサスが2012年のデトロイトショーに送り出し、大反響を巻き起こしたコンセプトカー「LF-LC」。その大胆にして繊細なスタイリングをほぼそのまま、市販モデルとして実現したのが、レクサスLCだ。ちなみにLCとはLuxury Coupe、つまり、贅沢なクーペ、の意味を持つ。
全長4770×全幅1920×全高1345mm、ホイールベース2870mm、というボディサイズは日本製のクーペとしては最大級のもので、シート配置は2プラス2の定員4人。
このボディ、基本素材はスチールだが、ルーフパネルにCFRP=カーボンファイバー(標準モデルとSパッケージ)を、ドアにはインナーにCFRP、アウターにアルミパネルを使用、フロントフェンダーとボンネットにアルミをといった風に、随所に軽量素材を用いているのも特徴のひとつだ。
プラットフォームはこのクルマのために新開発されたもので、シャシーはスチール製だが、サスペンションはアルミのアーム類を奢った4輪マルチリンクを採用、スプリングはコイルで、ダンパーは電子制御可変式。ブレーキは、フロントが6ポッド、リアが4ポッドのアルミモノブロック・キャリパーを備える、4輪ベンチレーテッドディスクを採用。
LCにはパワーユニットの違いで2モデルがある。ひとつが5ℓV8 NAをフロント・ミドシップに搭載したLC500、もうひとつが3.5ℓV6 NAにリチウムイオン・バッテリー駆動の電気モーター2基を組み合わせたハイブリッドで、車名はLC500hになる。