レクサスLC500 477馬力の自然吸気V8モデル フラッグシップ・クーペの名に偽りなし?
公開 : 2017.04.28 17:00 更新 : 2017.05.29 19:23
まずはノーマル・モード。サウンドは痛快
LC500はサウンドも魅力的だ。エグゾーストにはバルブの開閉によって排気音をコントロールするシステムを採用、全開に近い加速では後方から乾いた爆音が奏でられる。とはいえそれは、昨今のイタリアやイギリスのスーパースポーツほどの大音響でないのが、気配りのトヨタらしい。
LCにはドライブモード・セレクトなるものが備わり、そのコントローラーはメーターパネル左から突き出している。取り敢えずそれを標準状態の「ノーマル」にしたまま走り出すが、サスペンションの動きは適度にソフトで、21インチのミシュランからの突き上げも感じさせない。まさにLCの名に相応しい上質な乗り心地なのである。
このドライブモードセレクト、「コンフォート」にすると脚が一段とソフトになる一方で、「スポーツ」にしてもエンジンやトランスミッションのレスポンスが素早くなるだけで、サスペンションに変化はない。
さらにその上の「スポーツ+」をセレクトして、初めてダンパーが締め上げられるのだ。とはいえ、「スポーツ+」にセットしても強い突き上げを喰らったりすることはなく、充分容認できる乗り心地が保たれているところもまた、LCらしい。