オーナーが殺害、カリブ海へ 14年放置のポルシェ911カレラRS ーー 野ざらし発掘
公開 : 2017.05.06 08:00 更新 : 2017.06.01 00:20
貴重な1973年型ポルシェ911カレラRS2.7、それも右ハンドルのクルマがカリブ海の国、トリニダード・トバゴで見つかりました。複雑な運命を経て、今、このクルマは英国に里帰りをしました。
右ハンドルの1973年型ポルシェ911カレラRS2.7がトリニダード・トバゴで発見された。このクルマはシャシー・ナンバー1576で、英国向けに販売されたクルマ。また、16台だけが造られたロイヤル・ブルーのモデルで、1978年にトリニダード・トバゴに輸出されている。
この島国で何人かの手に渡ったが、2002年にその時の所有者が殺されたあと、14年間にわたってカリブ海の太陽に晒されるままでいた。
この73カレラは、オックスフォードシャーにあるスペシャリスト、オートファームの手によって英国に戻された。
オートファームの社長、ジョシュ ・サドラーによれば、リア・ウイングやホイール、ティンテド・ガラスなど幾つかは1980年代のスタイルに変更されているが、73カレラに関しては多数の資料があるために、オリジナルに戻すことは難しくないという。
また、このクルマは、トレーリング・アームが短くされたターボ・サスペンションや、1974年型の3.0RSRと同じシルミン・クランクケースが使われるなど、後期に生産されたモデルの特徴がある。