「夢の3台持ち」 あなたなら何えらぶ? 英国編集部の場合 パート1
公開 : 2017.04.29 17:00 更新 : 2017.06.01 00:21
「特に何も考えずに買った」2CV
2CVに関しては、特になにも考えずに買った。リップル・ボンネットと呼ばれるさざ波のような形をしたボンネットは、50年代特有のものだ。
英国では2CVを結構見かけるが、このタイプのボンネットのクルマは珍しい。このクルマの希少性が、当時どちらを買うかためらっていたスーサイド・ドアのフィアット500を諦めた理由になった。
ただ、ときを同じくして2CVには2台の候補があった。元同僚クリス・ハリスが買ったのがもうひとつの候補だった。だから必然的にわたしはもう1台のほうにすることになった。
わたしの買った個体はレストアが施されたクルマで、すごくフレッシュ。それもそのはず、車屋の人が湯水のごとくお金を注ぎ込んだらしいから。
そしてわたしもまた湯水のごとくお金を溶かした。価値のあるものだと考えているからだ。新しいものと古いもの、速いものと遅いもの、オンロードとオフロード。
それぞれ違ったキャラクターや性能がわたしの頬を緩ませる。これまでに経験したことのないようなプライスレスな陶酔感だ。これから先もこの3台を手放せはしない。