「夢の3台持ち」 あなたなら何えらぶ? 英国編集部の場合 パート2
公開 : 2017.04.30 16:08 更新 : 2017.06.01 00:21
【第2段】3台のクルマを持ち、それをガレージに収める。AUTOCAR英国編集部にはそんな幸運な男が6人もいます。あなたならば、どんな3台を選びますか?
リチャード・ブレムナー(Editorial Contributor)の場合
・1965年製シボレー・コルベア・モンザ・コルサ140クーペ
・2001年製ローバー75 2.5 V6コノイッシャ―SE
・1980年製トライアンフTR7FHC
ここに集結する3台は、どれも異なるキャラクターのクルマ。そのどれもがエンスーたちに愛されるカルト的なクルマである。
わたしはなぜシボレー・コルベアなんかに興味を持ったのか今でも理解できない。1959年に消費者運動家のラルフ・ナダ―に「どんな速度でも安全でないクルマ」というレッテルを貼られた悲運のクルマ。
事実コルベアは1960年代に事故に遭ったクルマのリストの上位にランクインしていた(ちなみにVWビートルもこのランキングの常連)。
ただ、シボレーはそんな「悪口」は意に介さずといった感じ。結局この問題は法廷に持ち込まれることとなった。
GMは訴訟で負けることはなかったが、結局のところコルベアの名誉回復とはならなかった。そういったスキャンダルもあって、GMは自動車の安全性を高める強迫観念にもとらわれていた。
また、GMのボスであったエド・コールはリア・エンジンのクルマに熱烈に惹かれていたこともあって、新たなクルマの開発に情熱を注ぐことになった。
結果革命的なデザインの変更、コルベットのようなリアサスを採用したりして、2代目のコルベアが誕生することとなる。
この前の週末、わたしは約850kmほど、2.7ℓ140psを発生させる水平対向6気筒エンジンの2世代目コルベアを駆り、空冷の1973年製ポルシェ911RSとランデブーする機会に恵まれた。
リア・エンジン、2.7ℓのフラット6ということで境遇は似ているが、値段は雲泥の差。スタイリッシュさに欠けた60年代アメリカンだが、ただし存在感はある。
同じことが、このトライアンフTR7にも言えるだろう。