ロータス・エリーゼ「スプリント」、41kgの軽量化でフェイズ1とほぼ同じ重さに! 初試乗

公開 : 2017.05.02 12:15  更新 : 2017.05.29 19:24

公道での印象は?

一方、公道では、スプリントに不満は見当たらない。軽量化が革命的な何かをもたらすわけではないのだが、既に十分磨き上げられた操縦性を、さらにシャープにしているのである。

限界まで攻め込むのではなく、右足でこまめにアクセルを操作することで荷重移動をし、コーナーの頂点を目指したり、立ち上がったりする運転がとても楽しい。

ブレーキ・フィールも申し分ない。

ステアリングを通じて感じ取るロード・インフォメーションを鑑みながら、パワーを乗せていく。重くて、鈍感なクルマでは得られない快感がそこにある。

■「買い」か?

極めて好印象 最終判断は「スポーツ」と比べて

スプリントは、スポーツに対して£5,000(72万円)の出費を伴うが、ニューモデルになった後者をテストしてない現段階で、このアップグレードがそれだけの価値があるかどうかを判断することは難しい。

一方、この価格帯の他のクルマと比較した時、判断はずっと簡単になる。この水準のドライビング・プレジャーと、時と目的を問わない十分な実用性を持ち合わせるクルマは稀だからである。

これほど長きにわたり、(ほとんど)同じカタチで、さまざまな味つけをし、なおかつ失敗しなかったクルマはあまり見当たらない。

3年後に終焉を迎えるこのクルマのキャラクターは、最後まで変わることはないだろう。名車の域にある。


ロータス・エリーゼ・スプリント

価格 £37,300(537万円)
最高速度 203km/h
0-100km/h加速 6.2秒
燃費 15.8km/ℓ
CO2排出量 149g/km
乾燥重量 798kg
エンジン 直列4気筒1598ccガソリン
最高出力 134ps/6800rpm
最大トルク 16.3kg-m/4400rpm
ギアボックス 6速マニュアル

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