ホンダ・クラリティはロールス・ロイス似? EV/HVの前にFCVを欧州で試乗
公開 : 2017.05.03 20:30 更新 : 2017.05.29 19:09
■どんな感じ?
気になるのは「あたりまえの」室内環境
特筆すべきは、手の届くような価格帯で快適なクルマであるということと、電気自動車特有の高い静粛性と高度なスムーズさ、そして永住してもいいと思えるような室内空間と運転のしやすさだ。
クラリティは4.9mを超えるサルーンだ。ボディはアマグラムという高抗張力銅とアルミニウムの複合合金を用いている。
燃料電池や、パワートレインなどのかさばるモノを小さくすることで、3.5ℓV6などよりもサイズ的に小さくすることに成功している。
燃料タンクの数はふたつ。ひとつはリア・シート下で、もうひとつもすぐそばにある。このタンクで合計5kg(これはトヨタ・ミライと同じ)の水素を運ぶことができ、ゼロ・エミッションを達成した1800kgの4ドア・サルーンとしては最も長くCO2を排出せずに航続できるとホンダは言う。
内装は、豪華さとスペースがプラスされている。ただ、やはりリア・シートには限界があって、ホンダは「5人乗りの燃料電池車」と言ってはいるが、われわれはそうは思わない。
5人乗るには、中央のパッセンジャーがリア・シートの真ん中にあるトンネルを跨ぐかたちになりスマートではない。リア・シートには2名乗車が妥当だ。足元のスペースに関しては及第点。