「夢の3台持ち」 あなたなら何えらぶ? 英国編集部の場合 パート4
公開 : 2017.05.05 19:00 更新 : 2017.06.01 00:20
「わたしはもう、やりきりました」
わたしがミニ・クーパーを手に入れたのは1979年のこと(当時わずか£200(3万円)だった)。850㏄のエンジンで、愛すべきクルマの1台だ。
クーパーを買った目的は、「パンと牛乳を買いに行く間でも感じられる楽しさとエンターテイメント性」を求めたから。
乗っていると速く感じるのだが、実のところめちゃくちゃ遅くてすごく煩い。ビンの蓋くらいの大きさのブレーキディスクや、ペラペラのドアと屋根も味があっていい。
最後に紹介するのは仕事グルマ、1984年製ランドローバー・シリーズIII。移動のアシとしてはもちろん、引っ越しや家の改築などの際いろいろなものを運んでくれる。
乗り味は戦前のクルマのようで、気難しいギア、ドラム・ブレーキ、ゼイゼイ喘ぐエンジンは原始的だが、その後の自動車の革命的な技術の進歩を予感させる。
アナログでちょっと変わった2ドアのクルマを経験してみたかったというのが購入の大きな理由。近代的な装備は無いのに、それでも楽しい。
わたしの持つ3台のクルマたちはどれも前時代的だが、どこか未来の技術を予感させるクルマたちばかりだ。
もはややりきった感がある。これ以上のクルマは要らないとすらおもう。完璧なクルマ、それはわたしのガレージにすでに揃っている。