オペルのEV、アンペラ-e 「優秀」のひとこと EVアレルギーも解消か
公開 : 2017.05.06 07:00 更新 : 2017.05.29 18:30
■どんな感じ?
「優秀」 このひとことに尽きる
外見からは想像しがたいハイテクと電気仕掛け満載のクルマがこのアンペラ-e。
ダッシュボードや内装パネルは堅い質感で、色合いは目に優しい。
フロント・シートはハーフ・レザーだが、リア・シートはビニールのよう。ダッシュボードには8インチのディスプレイと10.2インチのインフォメーション・スクリーンが配置されていて、ナビ画面にはどうやって電気がチャージされたり、供給されたりしているのかを表示する画面や、電気の消費量などやスピード・メーターも備わっている。
サービス画面は一見するとテスラのよう。オーディオを司るのはAppleやAndroid、GMのアプリで、任意で選択することができるが、そのほかにもスマートフォンの充電システム(これは割とスタンダードになりつつある)、パーキング・アシスト・システムなどが装備されている。けっこう豪華だ。
BMW i3と比べても、ポテンシャルは引けを取らない。0-100km/h加速は7.3秒で、80-120km/hの加速は4.5秒。ただし150km/hになるとバッテリーの保護機能が働く。
追い抜きや、静止状態からの加速は特にリキむことなく可能。ドライブトレインからは特に音が聞こえてくるワケでもなく、ノルウェーの道でもロード・ノイズは少なく感じられた。
粘り気のあるコーティングがミシュラン製タイヤの内側に施されていて、騒音を軽減させている。しかしもっとニュースだったのは、刺さった物体の直径が6mmまでのものならば、空気圧の低下を防ぐタイヤも近日中に道入されることである。
アンペラのサスペンション・システムはスムーズに、かつ静粛にクルマを正しい姿勢へと導こうとする。またグリップは優秀。これがアンペラに隠されたドライビングの楽しさだ。
全体的にはかなり印象的。ただひとつ、ロートルなヒーター除いては。