text & photo:Kazuto Toshishige(利重一人)
広島県世羅郡世羅町は尾道と三次のほぼ中央にある町で、ここの大豊農園で地域初めてとなる「旧車・愛車交流会in世羅大豊農園」が4月30日に開催されました。暑いほどの好天の中、広島県を中心に岡山や島根のオーナーも駆けつけ、旧車や希少車が約60台集まりました。
この旧車・愛車交流会は平成2年くらいまでの旧車のほか、旧車ではないけれど思い入れのある愛車も参加できるというフレンドリーなところが特徴です10時の開会と共に、イベントのプログラム説明が行われ、続いて参加した車両とオーナー紹介があり、多くの方が自分の車に対する愛情と思い入れを精一杯語っておられました。そのあとはオーナー同士で歓談し、それぞれのクルマの回りで旧車談義に華が咲いていました。
会場で目を惹いた箱のようなクルマは、オーナーがT型フォードを真似て作ったレプリカです。エンジン等はホンダのスーパーカブのものを流用しているそうです。リクエストに答えて、「ぽこぽこぽこ」という排気音を響かせ元気に走り回っていました。
12時から昼食を楽しんだ後は、お楽しみの抽選会です。賞品には地元の特産品のワインやゼリー等が用意され、一人一つ持ち帰ることができ、皆満足げでした。
14時からは「大豊農園」の周辺を巡るプチツーリングが行われました。2台のマツダ3輪車 T1500とK360を先頭にケーニッヒ・テスタロッサやポルシェ911 GT3と、超怒級なスーパーカーを従えての走行は何か滑稽なものでしたが、道行く人やすれ違う車からは驚きの視線が感じられました。「大豊農園」に全車戻ったところで解散となりました。
今回のイベントを主催しました、「しまなみ旧車交流サークル はあとあーる」は3人で運営されていてとても驚きましたが、参加者が駐車場の誘導係を手伝うなどと、大変アットホームなイベントでした。来年以降も続けていくそうです。
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日本車の旧車を中心とした新旧さまざまな60台が集まった。
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オリジナルナルの姿を保った’60年代の日本車が多かった。
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最も注目を集めたのがケーニッヒ・テスタロッサ。存在感は圧倒的だった。
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イタリア車は他にアルファ・ロメオ・ジュリア・スプリントGTが参加。
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英国車はシックなボディカラーが似合うジネッタG4が姿を見せた。
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イベントに欠かせぬVWビートルは、エンピのホイールがベストマッチ。
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地元のマツダが歩んできた歴史を象徴するT1500(左)とK360(右)
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素晴らしい状態を保っていたマツダ初代ルーチェ1500デラックス。
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今では見かけなくなった2スト360ccのマツダ・シャンテ。
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スカイライン人気はここでも高く、広5ナンバーのS50を発見。
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バリカングリルでオリジナルを良く保つS54スカイライン2000GTA。
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ハコスカはここでも人気者で、各年式の各タイプが集まった。
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DR30スカイラインも人気で、鉄仮面の4ドアとHTが揃った。
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シングルナンバーを保つ日産サニーB10後期型は岡山から馳せ参じた。
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サニー1000クーペは福山5ナンバーを維持し、自然な雰囲気が好ましい。
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オーナーとの物語を感じさせるダットサン・フェアレディ2000最終型。
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‘70年代のフェアレディといえばこれ。極め付けの240Z-Gは今も魅力的だ。
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旧車イベントで人気車のスバルはR2が1台だけ。右はマツダ・シャンテ。
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ホンダらしいパッケージングと性能で人気を集めた元祖N360。
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こちらはNIIに用意された豪華仕様のGタイプ。今では貴重なタイプだ
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SBシビックのスポーツモデルはロードセーリング=RSと名付けられた。
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‘60年代のトヨタを代表する名車であるスポーツ800は終始注目の的。
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生産台数が僅かだったV8エンジンを積むクラウン・エイトが姿を見せた。
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奇麗なRT40コロナも岡5のシングルナンバーを保つ車両だ。
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ほとんど見ないKE10初代カローラ。マーシャルの補助灯が雰囲気だ。
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おなじみのTE27トヨタ・スプリンター・トレノは、今見ても魅力的。
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ごくごくフツーの存在だった6代目トヨタ・コロナCXもエントリー。
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世羅町にやってきたトヨタ・セラ。ドアを開けてアピールしていた。
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フォード・モデルTをイメージして作られたという原付カー。
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スズキ・セルボの引き締まったスタイリングは今見ても好ましい。
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いすゞ117クーペはハンドメイドから最終型まで5台が並んだ。
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いすゞピアッツァの流麗な姿は、今見ても色褪せない美しさを保つ。
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町の遊撃手ジェミニも世羅町に駆けつけた。走りのイルムシャー仕様だ。