ジャガーF-PACE 2.0ℓ4気筒ガソリンに試乗 これでマカンとも渡り合える?
公開 : 2017.05.09 10:30 更新 : 2017.05.29 18:37
■どんな感じ?
気になるガソリン・ユニットとのマッチング
試乗したR-スポーツは、20インチのホイールを装着するが、バンプやアンジュレーションが続く、舗装が劣悪な英国の一般道路でも乗り心地に優れる。
2.0エンジンと8速AT、4WDのマッチングも上々で、後輪駆動やMTの設定がないことにも不満は感じない。また、£160(2万3千円)のコンフィギュアブル・ダイナミクスで走行モードが選択できるダンパーは、コーナリングで最大限まで性能を発揮することを可能にする。
ダンパーをスポーツ・モードにセットすれば、ボディ・コントロールはクラス最高水準といえるレベルになる。しかし8速ATは、エンジンを積極的に使ってもやや変速をためらうところがあり、走りの興を削ぐ。
特にシフトダウンは、反応に0.5秒ほどのラグがあり、最大のライバルとなるポルシェ・マカンのPDKに比べ、ルーズな印象が否めない。
新型エンジンは、ジャガーの既存の4気筒ガソリン・ユニットよりレスポンスがよく、0-100km/h加速は6.8秒をマーク。燃費ではディーゼル車に一歩譲るが、市街地走行にはこのガソリン車の方が明らかにマッチしている。