ジャガーF-PACE 2.0ℓ4気筒ガソリンに試乗 これでマカンとも渡り合える?

公開 : 2017.05.09 10:30  更新 : 2017.05.29 18:37

ちょっと飛ばしてみよう

空いた直線道路でスロットルを開けば、のびのびとした回りっぷりも味わえる。(ただし、とりたてて速いとはいえない。)

ガソリン・ユニットゆえに、中回転域でのノイズはないものの、180ps仕様のディーゼル・ユニットと比較してもトルクは6.5kg-mほど低いため、高速道路をハードに走るなら、軍配はディーゼルに上がる。もっとも、その辺りはマカンなどのライバル車でも同様で、この新型インジニウム・ユニットに限ったことではない。

ただし、ペースを上げたときに感じられる利点もある。鼻先の軽さだ。

アンダーステア耐性はもちろん、コーナリング時の四輪トルク・ベクタリングの利きもよりはっきりと感じ取れる。

ブレーキを残してコーナーに飛び込むと、ロールを抑え、リアをわずかにスライドさせながらラインをタイトにトレースする。

その走りは、マカンでもそうだが、ホットハッチを思わせるみごとなものだ。しかし、再びパワーオンした途端、既存のエンジンよりトルクが細いことを実感し、この直4ガソリンに最適なのはあまりスポーティでない走りだと確認させられることになる。

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