メルセデス・ベンツCクラスのディテールが判明

公開 : 2013.01.04 13:11  更新 : 2017.06.01 01:23

メルセデス・ベンツCクラスは、現行モデルに対してスポーティな味わいを持ったモデルになる。この第4世代のCクラスは、・インターネットを含む最新の車内ネットワークと、最先端の安全技術が盛り込まれているのが大きな特徴で、BMW 3シリーズに対抗するためにふんだんなテクノロジーが収められているという。

新しいCクラスは、2014年のジュネーブ・モーターショーでデビューが予定されている。そして、このCクラスは、より若いユーザーを獲得するために、完全に新しく設計がされている。

BMW 3シリーズとアウディA4をライバルとするCクラスは、現行のCクラスから引き継いだものはほとんどない、と情報筋は語っている。

「われわれは、Cクラスがあなたの祖父が買うべきクルマであるという概念を一蹴したかった。」とシュツゥトガルトの当局者は語っている。「視覚的にも技術的にも、より若いユーザーに適合させるために仕事をしてきた。」ともコメントした。

今年の夏よりより小さなCLAをメルセデスのラインナップに加える決定がされて以来、このW205というコードネームで呼ばれている新しいCクラスは、内部的に大きな変化を見せた。ちなみに、4ドアのCLAは、Cクラスよりも僅かに下のセグメントを狙ったモデルである。つまり、Cクラスは、若者向けのモデルになると共に、より高級な市場をターゲットにして設計されたということである。

新しいCクラスは4つのモデルが計画されている。最初は、2014年3月に発表されるサルーンとエステート、そして2015年にはクーペとファブリック・ルーフをもつカブリオレが登場することになる。その4つのボディとも、ツインターボ4.0リッターV8を搭載するAMGバージョンが用意されることとなる。

ディメンジョン

そのサイズは、現行モデルよりも100mm大きい4700mmという長さになる。これはアウディA4と同じサイズで、BMW 3シリーズよりも75mm大きい。そのホイールベースは80mm大きい2880mmだ。トレッドは最高40mm拡大される。そして、その幅は1810mmとなる。

より大きくなったボディは、室内スペースの拡大に寄与している。情報筋によれば、足、ショルダー、ヘッド・クリアランスはフロント、リア共に向上している。また、新しいCクラスは、より大きい荷室スペースを持つことになる。そのサイズは485リッターとアウディA4やBMW 3シリーズよりも大きい。

シャシー

新しいCクラスは、メルセデスのMRAプラットフォームを使用する最初のモデルとなる。このプラットフォームは、リア・ホイール・ドライブ用で、スティール・モノコック製。将来的には、ホイールベースを拡大されEクラスSクラスにも使われることになるものだ。

最新技術が導入されたこのシャシーは、ボディ・サイズが大きくなるにもかかわらず、そのウエイトは現行モデルよりも軽い。まだ、これは正式な発表ではないが、ベース・モデルであるC160のボディ重量は1380kg未満であるという。また、そのボディ剛性もクラス・トップのものと言われている。

フロントは、マクファーソン・ストラットからダブル・ウィッシュボーンに変更され、ハンドリングの向上を果たしているという。また、リアは、現行のCクラスにも似たマルチ・リンクだが、広範囲にわたって設計が見直されているという。

エンジン

CLAは横置きのエンジン・レイアウトだが、Cクラスは縦置きとなる。エンジンのマウントは、より後方に低く搭載されることになる。

4気筒およびV6のガソリン・エンジンは、184bhpの2.0リッター・ターボから、330bhpの3.0リッター・ツインターボまで。ディーゼルは、現行の2.1リッターのアップグレード版で、120bhpから220bhpとなる。

すべてのエンジンは、アイドリング・ストップと、エネルギー回生ブレーキを持つ。

CO2排出量は、ボディの軽量化とあわせて、最大20g/kmの改善が見られる。

また、2015年にはブラグイン・ハイブリッドも用意される予定だ。こちらの詳細はまだ不明だが、電気モーターだけで最高30kmの航続距離を確保するという。

また、ドライブ・トレーンは、新たに右ハンドルにも4 MATICが選べるようになる。今まで、4 MATICは左ハンドルのみに用意されていたものだ。

トランスミッションは6速マニュアルと7速オートマティックが用意される。また、新しい9速オートマティックも現在開発中だ。この9速オートマティックは、2017年に予定されているフェイスリフトがそのタイミングとなろう。

新技術

可変ダンバーはすべてのモデルに標準で装備される。また、電気機械式のステアリング・システムは、オプションでオートマティック・パーキングが提供される。

メルセデスが新しいCクラスに盛り込む新技術は、フェイスリフトされたEクラスに搭載予定の一連の安全機能と同一だ。ステレオ・カメラで前車を捕らえ自動的にブレーキを踏む衝突防止装置や、渋滞の中でもレーンを保つステアリング・アシスト、歩行者を察知して必要に応じて制動力を高めるジャンクション・アシストのついたブレーキ・アシスト・プラスなどがそれだ。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事