ジャガー・ランドローバーCEO VW発端の「ディーゼル叩き」に難色 EVと両立へ
公開 : 2017.05.13 19:30 更新 : 2017.12.14 14:42
「ディーゼル叩き」の発端はフォルクスワーゲン
彼が示唆するのは、ディーゼル叩きの発端が、フォルクスワーゲンのエミッション偽装にあるということ。「この手のソフトウェアの操作は、容認できないことです。不幸にも、フォルクスワーゲンだけでなく、業界全体がその余波を被りました」
先進ディーゼルの利点を活かすためには、啓蒙活動が必要だというのが、スペッツの考え。
「もはや自動車産業の信用はなくなりました。世間はわたしたちを、ルールを破るものであり、正しい情報を発信していないと見なしています。わたしたちの技術が、健康や環境への害を減らすために、購入できるベストなものだと示さなければなりません」
またスペッツは、ディーゼルが消滅するべきだと規定する、明確なデータは存在しないと主張する。
「内燃機関から通信技術による自動運転が可能な電動パワーソースへのシフトは同時に進むでしょうが、完全に切り替わるものではありません。2020年になっても、ディーゼルが消え去ることはないでしょう。わたしたちは、ディーゼルとガソリンの内燃エンジンと、バッテリーを用いたEV、それら両方の開発を進める必要があります」
ピュアEVが、将来的なパワートレイン技術のカギを握るということは、スペッツも認めるところで、JLRは2025年までに、それの販売比率を25〜30%程度まで引き上げる計画だ。