メルセデスVクラスのキャンピングカー「マルコ・ポーロ」 VWカリフォルニアより魅力あり

公開 : 2017.05.17 18:00  更新 : 2021.07.27 14:44

■どんな感じ?

細部までこだわりぬいたインテリア

マルコ・ポーロのインテリアは、至福の場所である。ふた口のコンロ、冷蔵庫、キッチン・シンク、折り畳み式テーブル、そして、収納庫、これらの配置はコンパクトで、使い勝手も良い。

立ち上がって作業する場所の頭上スペースなど、細やかなところにも気を配っていると感じる。

標準のヨット・スタイルの床は、雰囲気を醸し出すのに貢献しているし、可動式のベンチ・スタイルのリア・シートは、座り心地が良く、簡単に移動させることができる。ボタン操作でダブル・ベッドにもなる。

フロント・シートは回転式で、これをクルマと呼ぶかキッチンと呼ぶかに関わらず、簡単な操作でリビングへと変貌させることができる。

しかも、シートは限られたスペースのなかでも、他に干渉することもなく、望む場所に配置できる。寝室側の屋根は、ボタンの操作で開閉可能。ふたつのクリップを外すことで、開け放つこともできる。

数少ない欠点は、フロント・シートの間にあるUSBポートの配置である。突き出た、ナビなどのコマンド・コントローラーの直下にあって、少々使いにくい。

しかし、これをして考え抜かれたインテリアのレイアウトに汚点を残すわけでもないし、USBポートとコンセントは車内中に張り巡らされているので、影響を受けるのは、ドライバーと助手席の乗員に限定される。

ドライバー・シートからの眺めは最高。前方の視界は良く、狭い場所での駐車でも、標準で備わるパーキング・センサーとリア・ビュー・カメラの助けを借りれば問題はない。大きなクルマではあるが、取り回しは悪くない。

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