モーガンのこれまで、モーガンのこれから 若き「奇才」の頭のなかを覗く
公開 : 2017.05.21 18:10 更新 : 2018.04.07 13:20
コンコルドに通ずるデザイナーとしての血筋
ウェールズの祖父はコンコルドの電子構成部品のデザインをしていた人物でもある。よってデザインに接する機会があったのは、ごく自然なことだった。
幼少の頃というのは、一般的な男の子は自転車やバイクに興味を持つ。しかしウェールズは違った。ひたすらノンストップで描き続けたのだ。
そして次第にクルマのデザインに傾倒していくようになる。そして気づいたのは、スケッチだと2次元的でしかないということ。クレイモデルや、コンピューターによるデザインは、彼の思ったものをその通りに叶えることができた。
わたしは午後のひと時を使って、息をのむ彼の仕事ぶりを観察した。スケッチはほどほどに、市場と顧客のニーズの話をし、パンフレットや飾り方はどうするか、エンブレムは? といったところまでデザインをするようだ。
「モーガンでは様々な個性あふれるひとが働いています。わたしがモーガンで働くことが好きな理由のひとつがそれです」
「もちろんわたしもデザインに繋がりそうなネタなどを蓄えてはいますが、彼らの持っているアイデアもわたしと同じくらい豊富なので、あえて口出しすることは控えています」とウェールズば言う。
「あなたが思いつく個性的なモーガンは?」というわたしの最後の質問に対し、彼は5台を挙げてくれた。最後に紹介しよう。