祝「フェラーリ812スーパーファスト」日本初公開 跳ね馬を知る「12」のQ&A
2017.05.24
自然吸気V12ユニットは生き残る?
Q4:12気筒の大排気量エンジンに拘る理由をお聞かせください。また、12気筒モデルは、これからも自然吸気(NA)エンジンを使用する方針ですか?
DK:フェラーリは常に12気筒のモデルを作り続けてきました。最初のモデルとなる125Sから70年間受け継がれ、最新の812スーパーファストまでその伝統を堅持しています。
わたくし共のブランドにとって12気筒エンジンは重要な存在です。自然吸気エンジンについては、そのような計画を持っています。お客様からの期待も高いからです。
Q5:カタログモデルの12気筒べルリネッタは現在フロントエンジン・レイアウトですが、今後ミドシップ・モデル投入の可能性はありますか?
DK:向こう数年の間はそのような動きはありません。将来に向けた様々な計画やシナリオを検討しなくてはなりませんが、今の時点ではありません。
Q6:フェラーリ70周年記念イベントの一環として日本では10月にツアーが行われるかと思いますが、広くフェラーリ・オーナーを対象とした記念イベントの開催予定はありますか?
RD:日本はとても重要なマーケットで、今年はエキサイティングな年です。オーナーやファンも参加できるイベントを考えています。
Q7:昨年フェラーリは8000台を生産しました。今年もファースト・クオーターで2000台を記録していますので、8000台以上は濃厚です。以前のトップはプレミアム・ブランドのバリューを保つために年間総生産台数を7000台に制限していました。生産台数とプレミアム・ブランドのバリューに対してどのようにお考えでしょうか?
DK:これはとても重要な質問です。フェラーリにとってエクスクルーシビティの企業理念にブレは一切ありません。エクスクルーシビティのアプローチはそのまま残っています。わたくし共にとって確固たる数字はありません。上限はここで、このラインを超えてはならないということはなく、多少の柔軟性は加味しています。というのは、わたくし共はこのマーケットの中で成長したいという想いがあるからです。
3番目に伸びはこちらが設定するものではなく、市場を見て自然に決まるものです。ですからマーケット中から一歩引いたくらいの台数かと考えています。