祝「フェラーリ812スーパーファスト」日本初公開 跳ね馬を知る「12」のQ&A
2017.05.24
深彫り フェラーリはなぜ日本で好調?
Q10:フェラーリは日本のマーケットでなぜ好調に推移しているのでしょうか?
RD:2016年は日本において記録的な年でした。そこにはふたつの理由があるかと思います。さきほどディーターが申したように日本では50年の歴史があり、その中に忠実なお客様が存在します。812スーパーファストはそれらの要求に応えて投入したものです。
もうひとつは商品のレンジがマッチし、なかでもカリフォルニアTは好評でした。このほかGTCルッソ/GTCルッソTも好調でした。お客様との長い付き合いに加え、商品が若い方にも受け入れられ、新たなお客様を獲得して成功したのではないかと思っています。
Q11:顧客がなぜ若い方に広がったとお考えですか?
RD:商品の多様性ということがあるかと思います。お客様にとってのエクスペリエンスという点もあります。若い層に対して成功した理由としては、わたくし共のコミュニケーション戦略によるものと思っています。
たとえばソーシャル・メディアでのプラットフォームという点で、そこでブランドを展開しています。InstagramやTwitter、Facebookを日本語で展開しています。Ferrari.comでは世界6ヵ国語で展開していますが、その中に日本語もあります。
また70周年を記念した特別サイトも設け、こちらも日本語で展開しています。これらのデジタル戦略がカギになっているかと考えます。
Q12:好調とは言えない日本の経済状況の中で拡大した理由をお気かせ下さい。
RD:わたしは日本に来て3年になりますが、日本のマクロ経済に目を向けると、フェラーリが属するセグメントは記録を更新する好調な動きを見せています。そのセグメントはスーパースポーツとラグジュアリーGTで、フェラーリ以外のブランドも好調です。
その中でわたくし共の商品戦略の展開があります。先に申し上げましたように忠実なカスタマーの存在があり、そこに新モデルを投入することによって、新しいお客様を獲得できます。エクスクルーシブ性を保ちつつ成長する戦略が機能しているのです。