最強セダン一番勝負:前編 ― AMG E63 vs アウディRS7 vs レクサスGS F vs BMW M6グランクーペ

公開 : 2017.05.27 11:00  更新 : 2017.05.29 19:34

サウンド勝負:vs レクサスGS F

騒音計を手に後から見た477psのGS Fは、左右2本ずつのテールパイプを斜めに配置している。教会に置かれた300年もののパイプオルガンを思わせる、とまで言ったら誉めすぎか。

理論上、サウンド面のクオリティは、ノンターボのレクサスにアドバンテージがあるはず。ターボは音量にも音質にも影響を与えるからだが、AMGのそれは少なくともボリュームを絞るほうには作用していないようだ。

しかも、今回のテスト車には£1,000(14万円)のオプションであるパフォーマンス・エグゾーストが装着されており、さらに音量は高まっているはずだ。


レクサスを走らせていると、4000rpmを境にして、上品なクルーザーが叫び声を上げるやんちゃ小僧へと化けるような、音の変化が劇的だ。変身と言ってもいい。

現状のパフォーマンス・サルーンの規格に照らせば、絶対的な速さでは見劣りするが、エンジンを思い切り回すと、運転席で聞こえるサウンドによって速いように錯覚させられる。

しかし、今回の計測はロードテストで実施する車内ではなく、車外で行う。それも、テールパイプのそばではなく、10歩ほど離れた位置だ。エンジン回転は5500rpmをキープする。街を歩いていて、行き過ぎるクルマのエグゾースト・ノートを耳にする状況を再現するのだ。

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