プリミティブなスモール・スポーツ3台

公開 : 2017.06.03 11:10

トップ・スピードも、0-100km/h加速も大した数字ではないが、乗っていて楽しいプリミティブなスポーツカーが1950年代から1960年代にかけて多く作られました。その中から、今回はこの3台を選んで、それぞれの魅力を確かめましょう。

    50年代末から60年代にかけて、BMCとフィアットトヨタがそれぞれ異なるアプローチで1ℓ未満のスポーツカーを開発した。オースチンヒーレー・スプライト、フィアット850スパイダー、トヨタ・スポーツ800のどれがベストか? ジャームズ・ページがレポートする。


    小さなスポーツカーには、大きく重たいクルマが失いがちな純粋さがある。信号グランプリでは勝てないかもしれないが、ツイスティな道で80km/hも出せば、大きなクルマでその2倍近い速度で走るよりエキサイティングだ。ここに揃った3台のうち、オースチンヒーレー・スプライトとフィアット850スポーツ・スパイダーは質素な量産車からコンポーネンツを流用して生まれたスポーツカー。もう1台のトヨタ・スポーツ800はもう少し革新派だが、いずれも「レス・イズ・モア」を実証してくれる存在である。


    オースチン・ヒーレー・スプライトMk-I

    全長×全幅×全高3480×1346×1200mm
    ホイールベース2032mm
    乾燥重量664kgkg
    エンジン直列4気筒OHV 948cc
    最高出力45ps/5200rpm
    最大トルク7.2kg-m/3300rpm
    ギアボックス4速マニュアル
    サスペンションダブル・ウィッシュボーン/半楕円リーフ
    ブレーキ4輪ドラム
    タイヤ5.20-13
    最高速度133km/h


    トヨタ・スポーツ800

    全長×全幅×全高3580×1465×1175mm
    ホイールベース2000mm
    乾燥重量580kg
    エンジン空冷水平対向2気筒OHV 790cc
    最高出力45ps/5400rpm
    最大トルク6.8kg-m/3800rpm
    ギアボックス4速マニュアル
    サスペンションダブル・ウィッシュボーン/半楕円リーフ
    ブレーキ4輪ドラム
    タイヤ6.00-12
    最高速度155km/h


    フィアット850スポーツ・スパイダー

    全長×全幅×全高3782×1500×1219mm
    ホイールベース2027mm
    乾燥重量735kg
    エンジン直列4気筒OHV 903cc
    最高出力52ps/6500rpm
    最大トルク 6.6kg-m/4000rpm
    ギアボックス4速マニュアル
    サスペンション4輪独立
    ブレーキディスク/ドラム
    タイヤ150-13
    最高速度146km/h


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