ダイハツ・ミラ・イース 目指すはポロ、打倒アルト DNGAの先駆へ

公開 : 2017.06.01 18:10  更新 : 2017.06.01 23:08

インテリアのいいところ、ワルイところ

インテリアは広々としている。床が意外に低めで、シートに腰を下ろすときも、想像以上に腰を落とす必要がある。リアシートでも同様のことを感じる。

そのぶん見上げる天井は高く、開放感は大きい。これ以上のものを求めるならオープンカーしかないというかんじだ。

着座位置がやや低めなのは(それと軽量部材をシャシーとボディに使用しているのは)ロールセンターを低めてハンドリングの向上を狙った結果だろうか。開発者の答えは「なによりも開放感です」ということだった。

インテリアに趣味性はそれほどないが、機能主義的にデザインされている。軽自動車が幅広い層を対象とすることを考慮してだろう、これみよがしではないエルゴノミクス、人間工学が採用されていると随所で感じる。

重要なスイッチは大きく。さらに操作感は確実に。シフターなどミスシストを防ぐためにゲート感が大事なのものはことさらに。といったぐあいだ。

すっと出て、ぐっと加速する

シフターはDとNとRのポジションを移動するときにしっかりした感覚がある。クルマ界では電子信号によるシフトが多いが、機械式は経済的であるばかりか、誤操作の可能性を減らす意味でも有効だとおもった。

クルマはよく走る。すっと出て、ぐっと加速する。印象的なのはステアリングホイールだ。

新型ミラ・イースに乗ってまず気づくのは、ステアリングホイールの入力に対する車両の反応のよさだ。

操舵感は適度な重さがあるのは、ぼくの個人的好みに合っている。それでよけい好印象なのかもしれないが、駐車区画から出ていくときの動きかた。舵の切れかたとクルマが微妙にロールするかんじがいいと思った。

このことは狭い場所で何回も切り返したときも同様。切り返しているだけなのだが、そのときの動きが自分の感覚とぴったり合う。こんなことで感心したのは過去そうそうない経験だ。

ふだんの足に使われるクルマとして高いところを目指したという開発者の姿勢を感じるいいチャンスだったかもしれない。

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