Cornes Circuit Experience 2017
2017.5.28
スペチアーレからF1まで、フェラーリ大集合! 今年のコーンズ・サーキット・エクスペリエンスは、過去最大となる320台のフェラーリが集結。オーナー気分が味わえるレポートで、じっくりお楽しみください。
photo: CORNES MOTORS(コーンズ・モータース)& Kazuhide Ueno(上野和秀)
コーンズ・エクスペリエンス・シリーズの頂点
日本でフェラーリが正式に販売されて50余年が経たが、その内40年以上に渡り歴史を作り上げてきたのがコーンズ・モータースだ。そのコーンズ・モータースが、すべてのフェラーリ・オーナーに向けて開催しているのが「Cornes Circuit Experience/コーンズ・サーキット・エクスペリエンス」と「Cornes Dynamic Driving Experience/コーンズ・ダイナミック・ドライビング・エクスペリエンス」である。所有するフェラーリのパフォーマンスを安全な環境で存分に楽しんでもらおう、という想いから行われるもので、サーキット・エクスペリエンスはサーキット走行、ドライビング・エクスペリエンスはドライビング・スクールの意味合いを持つ。2017年は富士スピードウェイ、鈴鹿サーキットなどで合計7回もの開催が予定されている。
これらのエクスペリエンス・シリーズの頂点に位置するのが「Cornes Circuit Experience 2017」だ。富士スピードウェイのレーシングコースを1日占有し、フェラーリ一色に染め上げるイベントで、F1マシンからXXプログラムや430/458チャレンジなどのコンペティション・フェラーリの走行が披露された。
オーナー向けのプログラムとしては、
フェラーリのパフォーマンスを存分に味わえるスポーツ走行
先導車に続き同乗者と共に気軽にサーキットランが体験できる2つのファミリーラン
・サーキットの雰囲気を気軽に楽しめるエンジョイ・ファミリー走行
・ペースを上げて走行するアクティブ・ファミリー走行
が用意され、いずれも人気を集めていた。
パドックを埋め尽くせ! 320台のフェラーリに大興奮
今回はフェラーリ・オーナーズクラブ・ジャパン(FOCJ)とのジョイント開催とされ、参加台数は過去最大となる320台を数えパドックは新旧様々なフェラーリで埋め尽くされた。
開会式にはフェラーリ・ジャパンのリノ・デパオリ社長が来場して、参加したオーナーに祝辞が伝えられた。続いて主催するコーンズ・モータースの林COOから日頃の愛顧への感謝の言葉が述べられ、開会式終了後には参加者が集まって記念撮影が行われた。
昼にはFOCJメンバーによるパレードランが行われ、2台のラ フェラーリを先頭に走行する光景は圧巻。続いてクラシケ・モデルによるパレードランが用意され、フェラーリ70年の歴史を刻んできた名車達が優美な姿を披露した。
コーンズがオーナーをもてなす心は万全で、パドックでは青山にある会員制ラウンジ「1861」による本格イタリアンの軽食やドリンクが振る舞われ、ピット上のホスピタリー・ルームではブッフェ・ランチを用意。ラウンジではクラシケ・モデルのフェラーリ512BBiの展示を始め、ジェヌイン・パーツの主なラインナップが一堂に紹介されると共に、これらを装着した車両が参考展示された。このほかフェラーリ・オフィシャル・グッズの販売コーナーが設けられ、貴重なアイテムも用意され終日賑わっていた。
ラウンジではフェラーリ・オフィシャル・ウォッチのウブロや、フェラーリ・オフィシャル・モデルカーを手掛けるアマルガム、イタリア製の本革を使ったファニチャーを手掛けるバクスター、ミニチュアカーでおなじみの京商が持ち込んだスロットカーやILOC社のレーシング・シミュレーターが、来場したフェラリスティを楽しませてくれた。
ディーラーのサーキット・イベントだけにピットには特設のサービスコーナーが設けられ、各サービスセンターのテクニシャンが、出走前点検からマイナートラブルまで対応していたのはさすがだ。このほかパドックには来場したファミリーのためにキッズカートのコースが設けられ、人気を集めていた。
参加したオーナーはフェラーリのパフォーマンスを存分に堪能し、最後に参加したすべてのフェラーリが富士スピードウェイのレーシングコースを埋め尽くす「オール・フェラーリ・パレード」をもって、フェラーリの祭典は幕を閉じた。