トライアンフ復活か
公開 : 2012.02.29 14:38 更新 : 2017.06.01 00:54
BMWは1984年にアクレーム・サルーンで最後に使われたトライアンフの商標使用の権利を申請した。その申請は昨年10月27日に提出され、12月21日に受理されている。
書類には「コミュニティ・トレードマークE10374627」と記述されており、月桂冠とトライアンフのロゴを広範囲に使うための申請がされている。車両のほか、宝石、腕時計、本、革製品、バッグ、掃除道具、織物、クリスマスツリーの装飾などが申請の対象だ。
BMWが1994年にブリティッシュ・エアロスペースからローバー・グループを買収した時に、オースティン、モーリス、ウーズレー、ライレー、トライアンフを含むいつくかの「遺産ブランド」を引き継いでいるのだ。
BMWは2000年にローバーを売却した時に、ライレーとトライアンフのみ維持をし、残りのブランドはローバーと共に手放したという。
今世紀の初めに、Z4のより安い4気筒バージョンとして、トライアンフかオースティン・ヒーレー・ブランドが復活するという噂があった。Autocarは、実際にそのようなクルマが設計されたことを掴んでいる。
また、10年ほど前に、ミニのロードスター・バージョンをトライアンフ・ロードスターとして販売するということを、BMWのカリフォルニアのデザインワークス・スタジオが提唱したということもあった。この提案は、ミニ・ディーラーによって拒否されてしまったという経緯もある。
ともあれ、トライアンフTRシリーズはMGよりも米国市場では多く販売され、BMWの社長も世界的なブランドとしてトライアンフを信頼していると言われている。
この申請は、トライアンフのブランドがリバイバルすることを示しているし、それがブランドのアクセサリーを含むことも、BMWによって否定されることはなかった。
ミニ・ベースのロードスターが、中期的にはトライアンフのリバイバルに最も見込みのある存在であることは確かだ。