ミニ・リマスタード 受注2000件超えに その理由は? 開発者に聞く
公開 : 2017.06.04 18:10 更新 : 2017.06.20 12:18
デイビッド・ブラウン、どんな会社?
彼の会社の販売チームは極めて小規模で、しかも他の業務を掛け持ちしながら、この新たな事業に必要なスキルを修得しようとしている最中だ。
納車待ちは長期化しそうだが、それを待ってでも購入する意志のある顧客からは、£2,000(28万円)のデポジットを受け付け始めた。この段階で予約リストが増えるのは、彼らとしては望むところではない。顧客からのプレッシャーが増すばかりだからだ。
ブラウンは、ユーザーからの反応を「素晴らしい」としつつも、それによってビジネスモデルの再検討を余儀なくされることも十分に理解している。
彼らは、シルバーストンの新工場への移転を長らく計画してきた。
ミニ・リマスタード以前のプロジェクトは、ジャガーXKのアルミ・シャシーをベースに、アストン マーティンDB5へのオマージュ的な£600,000(8,536万円)の少量生産車であるスピードバックGTの生産。
新工場は、これらふたつのプロジェクトの拠点とすることを想定したものだ。
しかし、ミニへのオーダーが年間生産予定を大幅に上回っていることで、見直しを計らざるを得なくなっている。だからこそ「この船でも小さすぎる」というわけだ。
プロジェクトの規模を再考するということは、サプライヤーとも改めて交渉する必要が出てくる。
「それまでに、生産モデルのあらゆる詳細を確定しなくてはなりません。手を付けてからやむなく変更するというのは、やりたくないんですよ」